※今回はお通じに関わる話題なので、苦手な方は閲覧をお控えください
こんにちは、カムです。
私は昔から慢性的な下痢に悩まされてきました。
ご飯を食べるとすぐにお腹が痛くなり、トイレに駆け込みます。
何が辛いかというと、お腹の調子が悪くて辛いのもそうなのですが、一番は食事の楽しさが半減すること。
せっかく好きなものを食べようとしても、いつお腹が痛くなるかビクビクしていなくてはならないのです。
特に、私は食べることが好き(食べてもお腹を壊すのに。かなり食い意地張ってますよね。笑)なので、なおさらストレスでした。
ちなみに病院には行っていませんでした。子供の頃からそうだったのと、一回トイレに行けばお腹の痛みや違和感は消えるので、
「そういう体質なんだろう」程度に考えていたからです。
しかし、相変わらず症状が変わらないまま、二十歳近くになって急に不安が襲ってきました。
それは「自分は何かの病気を患っているんじゃ……」という恐怖。
当時、精神的に不安定になっていたこともあり、そういう考えが一々頭をかすめました。
気分が滅入っていると、何事も悪く考えがちですが、この時ばかりは杞憂で終わらずに済みました。
なぜかというと、その後、病院で検査を受けて1つの事実が明らかになったからです。
病院にて

3D_Maennchen / Pixabay
日ごとに増していく不安に耐えきれず、私は最寄りの病院の内科を訪れました。
診察室に通された私は、担当の内科医に長年の疑問と不安をぶつけます。
「子供の頃からお腹が弱い」、「食べるとすぐに下痢をしてしまう」、「何かの病気なのではないか」
といったことを伝えました。
女性の内科医はやや怪訝な表情。
うーん、そうだよね。ただお腹を壊すだけで病院に来るっていうのもね。しかも生活習慣病になりにくい年齢だし。
しかし、そのまま帰されるということもなく、検査をしてくれることになりました。まずは触診。
その際…………
「ん?何かあるな……」
診察台に横になった私のお腹を押して内科医はそう呟きました。
それを聞いて、私はサーッと血の気が引いたのを覚えています。
(何か?……何かって何!? まさか、腫瘍があるとか……)
リズミカルにお腹を押す内科医を見ながら、頭の中でパニックになる私。
まさか本当に病気があるのではないか……確かにその疑念を持って病院に来たわけですが、
本心では「何もなかった」という安心を得たかっただけなのです。
それがあろうことか、むしろ病気であることが現実味を帯びてきてしまった……私はショックで愕然となりました。
検査を進めていく~エコー検査&CT検査~

Bokskapet / Pixabay
結局触診だけでは何が腹部にあるのかわからないため、他にも色々と検査をしてもらうことに。
エコー検査、CT検査といったものを行いました。
エコー検査では何を言われたのかよく覚えていませんが、たぶん、そこでは何もわからなかったのだと思います。
なんとなく腹部にゼリーを塗られて検査機器をぐりぐり当てられたのは覚えています(痛くはありません)。
自分のお腹の中の陰影がモニタに映っていましたが、何がどうなっているのかさっぱりわからず……。
エコー検査ではよくわからなかったため、次はCT検査に。
CT検査は入口の広い大きな部屋で行われました。
エコー検査を行った、入り組んだ通路のわきにある暗くて狭い部屋に比べれば、明るくて周囲に人も多いため、少し気分も晴れました。
(エコー検査ではさながらマッドサイエンティストに危険な外科手術を施される患者になった気分でした)
CT検査では内科医とは別の専門の技師の方が対応してくれました。
検査着を着て、検査台に横たわると、そのまま台がスライドして大口を開けたドーナツ型のCT装置に飲み込まれました。
検査中は何だかSFチックでわくわくしたのと、周囲を白い装置の壁で囲まれている閉塞感に加え、
機械音がして不気味なのとが入り混じった気持ちでいました。
しかしそれほど時間もかからずにCT検査は終わり、後日検査結果を聞くことに。
検査結果はどうだった!?衝撃の事実が明るみに

rawpixel / Pixabay
検査結果が出る当日。私は再度病院にやってきました。
以前とは違う診察室に通され、椅子に腰掛けます。
横には、ボードに白黒で塗り分けられた筋肉のない人体模型のような上半身のスキャン画像が貼り出されていました。
そしてくすぐったそうな笑みを浮かべる内科医の第一声に、私は耳を疑いました。
「うんちでした」
………………
…………
……
え?
うんち?
うんちって……どういうこと?
私はいきなり内科医が何を言い出したのかと混乱しましたが、詳しく聞くと、大腸に便が詰まっているとのこと。
確かにCTスキャン画像を見ると、大腸の中が隅々まで白く塗りつぶされています。
これが便であるのなら、大腸にはぎっしりと便が詰まっていることになります。率直にいえば便秘ですね。
(あれ、でも私はもともと下痢のことで相談に来たんじゃ……?)
そうなんです。
私は下痢がちだから、うんちが出過ぎていると考えていたわけです。
しかしうんち(汚い話でごめんなさい)は実際には出ておらず、むしろもっと出した方がいい状態であることがCT画像によって示されたのです。
これは一体どういうことなのか……? 今までの経験も踏まえて事の真相を私なりに推理してみました。
酷い便秘だったために下痢が引き起こされていた?

Alexas_Fotos / Pixabay
一番もっともらしい説明がこれです。腸に溜まった便を強制的に排出するために下痢が起こっていたとする説。
確かに今まで下痢をした後は、数日便が出ないこともありました。
その点については「下痢でたくさん出して腸が空っぽになったから溜まるのが遅いんだろうな」くらいに思っていました。
しかしそれは勘違いで、実際は下痢後も便が蓄積されており、また次の下痢が来るまで腸の中に収まっていたのだとしたら……。
時には下痢をするのが怖くて、お通じを良くする食品を控えたこともあります。
もしかするとそれは逆効果だったのかもしれません。
下痢の原因である便秘をより悪化させる可能性があるのですから……。
実は心当たりもあるのです。
普段は下痢といってもお腹に痛みやハリがあるというだけで、食中毒のような本当にひどい下痢になっているわけではなかったのです。
便の水分は多めではありますが、液体というほどではないし、一回出しきってしまえばお腹の痛みは治まり、
後に響くこともありませんでした(複数回に分けて出すことはありました)。
つまり、下痢にしてはそんなに症状がひどくない……のかも?
もちろん苦痛は大きかったです。
お腹は腸がねじれているのかと思うくらいグルグルと痛みましたし、なかなか出てくれない時は吐き気がこみ上げたりもしました。
しかし後になってみると、それは便秘の症状にも思えるんですよね。
下痢で便を押し出そうとしてるんだけど、便秘だからなかなか出なくてより辛い状態になっている。
いうなれば下痢と便秘が同時にやってきている感じでしょうか(ただし、便秘の方が強め)。
便秘の定義が知りたくて調べてみたところ、こんな記述がありました。
慢性便秘とは,簡潔に定義すれば「排便回数の有意な減少 かつ・または 排便困難を呈する場合」
と考えれば理解しやすい.前者の排便回数の減少は週3回未満の排便回数と定義される.中島 淳 慢性便秘の診断と治療 – J-Stage より引用
週3回未満の排便回数……絶対、私当てはまっています。しかも排便困難でもある……。
あ、私って便秘だったんだ。
気付くの遅すぎるよ……。
その後のこと
話を病院に戻しますね。
触診で発覚したお腹の異物がただのうんちだということがわかり、とりあえずはほっとしました。
ちなみに他にも便検査や血液検査、血圧測定など、細々とした検査を行っていましたが、
どれも異常なし(血圧が年齢にしてはやや高いくらい)で、消化も問題なく行われているとのことでした。
しかし、肝心なのはなぜ便秘になっているのか、食事をするとお腹が痛くなるのか、ということです。
これについて内科医に尋ねると、「ストレスではないか」というお答えが。※1
それはまあ、なんとなくわかっていました。
子供の頃からどちらかというと神経質で、緊張するとなおさらお腹の調子が悪くなるのが常でしたし。
私「じゃあ、どうすれば治せるんでしょうか」
内科医「うーん、ヨーグルトを食べるとか」
ヨーグルト……かなり普通の回答だけど、確かに便秘に良さそう……。
その日から私はほぼ毎日ヨーグルトを食べるようになりました。
ヨーグルトは便秘を改善してくれた?
これは正直、何とも言えません。
劇的に変わったわけではありませんし、今では他にも色々と便秘対策を講じているので。
ただヨーグルトってさっぱりした味だから朝食べたくなりますよね。それは私にとってかなり有効なんじゃないかと思います。
朝、しっかり食べて、少し経つと便意が出てくるんです。そういう時の便は硬くもなく柔らかくもなくちょうどいいです。
逆に夜に起こる便意は、ウサギのうんちのようにコロコロして硬かったり、下痢っぽかったりすることが多いです。
うーん、なんの違いなんでしょう……? 体内リズム……?
現在の状況
現在はほとんど、便秘や下痢で悩むことはなくなっています(おかげで毎日の食事をより楽しめるようになりました!)。
それには色々な便秘&下痢対策がかかわっているのですが、この記事では書ききれないので、また次回、ご紹介します。
ここまで、読んでいただき、ありがとうございました!
補足※1 私のように胃腸に異常が見つからない、ストレス性の下痢や便秘を起こす症状を「過敏性腸症候群」というみたいです。
近年、若い人や忙しい日々を送っている人に増えている病気らしく、同じ症状が出ている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コメント
[…] ※前回の記事はこちら […]